1週間を振り返る:スタジアムをカスタマイズしよう

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1週間を振り返る:スタジアムをカスタマイズしよう

皆さん、こんにちは!今回の「1週間を振り返る」では、私たちスタジアムの開発チームが、皆さんがひょっとするとまだ気づいていないかもしれない同モードの新機能をたっぷりとご紹介します。

「オーバーウォッチ」コミュニティの皆さんから特に多かったスタジアム関連の要望の1つが、カスタム・ゲーム版スタジアムの高度設定でした。このリクエストを受けて、私たちは初心者からマッド・サイエンティスト級の想像力を持つカスタム・ゲーム・ファンでも楽しめるような追加設定や機能を1シーズンを丸々費やして開発。このミッドシーズンでの実装に漕ぎつけました。今回の記事では、スタジアムというモードの可能性を大いに広げるであろう、この新要素について詳しくご紹介していきます。

自分だけのアリーナ

スタジアムというゲーム・モードを使ってさまざまなテストや遊びができるよう、新たな設定項目を今回のアップデートで大量に追加しました。すでにカスタム・ゲーム版スタジアムには設定項目がいくつか用意されていますが、それはあくまでも基本的なもの。私たちは以前から、他のゲーム・モードと同等のレベルでスタジアムをカスタマイズできる環境を整えたいと考えていました。

今回追加されたオプションのほとんどは、カスタム・ゲームのロビー画面の一番上にある「スタジアム」のチェックボックスを選んだうえで、設定メニューの「すべて」を選ぶとアクセスできます。スタジアム内で遊ぶマップ・ルールを絞る場合は、任意のルールにのみチェックを入れて、個別にカスタマイズしてください。

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この度追加した設定項目のすべては、さすがにこのブログ記事だけで紹介しきれないので、ここでは基本的な項目だけ挙げておきます。

  • AIボット:スタジアムでも、AIのヒーローを敵/味方チームのスロットにアサインできるようになりました。練習場のトレーニング・ボットよりもはるかに賢い思考回路を持っており、アーマリーでの購入やビルド作成はもちろん、ペイロード・レース攻略のコツまで理解しています。ロビーをAIボットだけで構成すれば、他のプレイヤーを気にせずに新たなビルドを試すこともできますし、今まで気づかなかったようなスタジアムのディテールを思う存分に楽しめるでしょう。
  • ドラフト・モード関連:ドラフトのフェーズ、ミラー・マッチ(ヒーローの重複)、ヒーローBANの有無を個別に設定できるので、マッチ前の戦略度を自由自在に変えられます。
  • マップ設定:スタジアムのマッチ内で遊ぶマップ・ルールとマップを個別に設定できます。設定次第では、ペイロード・レースを7ラウンド続けてプレイする…なんてことも可能です。
  • 最大ラウンド数:クイック・プレイとライバル・プレイそれぞれのプリセット・ルールを適用することはもちろんのこと、最大ラウンド数などを個別に設定することもできます。最大ラウンド数を1にして超短期決戦勝に挑むのも、10にして耐久バトルを楽しむのも自由自在です。
  • 獲得キャッシュ量:ラウンド数だけでなく、マッチ開始時のキャッシュや、ダメージ/回復、MVP獲得、バウンティ・キルなどで得られるキャッシュの額も調整できます。
  • アイテムの価格:この設定を調整すれば、アイテムの入手のしやすさ、ひいてはラウンドごとのヒーローの強化率が変わっていきます。アイテムの価格を3倍にして、インフレにあえぐ庶民のロールプレイを楽しむのも一興でしょう。
  • ほかにも、パワー・スロットの解除ラウンド、コールド・ゲームの成立条件(キャッシュ差額)、アーマリー・フェイズの長さなどを変更できます。

このように、設定できる項目が多岐にわたるため、設定のサンプル――いわばルールのスターター・ビルド――をいくつかご紹介します。カスタム・ゲームのプリセット保存機能を使えば、こうしたルールを自由に保存・共有できますので、ぜひ皆さんも自分だけのルールを作って、世界中のプレイヤーと一緒に楽しんでみてください。

  • 大富豪:デフォルトのキャッシュを50,000にまで増やして、パワー・スロットの解除ラウンドを1、2、3、4に設定すれば、マッチ序盤からパワーやエピック・アイテムが使いたい放題というパーティー・モード的な遊び方を楽しめます。その分、ヒーローの性能がラウンド1から劇的に変わるので、ハチャメチャ・バトルになること必至です。
  • 練習モード:アイテムの価格をクイック・プレイの50%に、各ラウンドの最低獲得キャッシュを10,000に調整すると、パワーやアイテムの選択肢が通常よりも安定的に広がります。アーマリーの制限時間を150%に伸ばせば、ラウンド開始までの時間を気にすることなくパワー/アイテムの選択に集中できるので、新規プレイヤーやスタジアム初心者に特におすすめの設定です。
  • ハードコア・スタジアム:ライバル・プレイのプリセットをベースに、ドラフトとヒーローBANを有効、ミラー・マッチを無効、5ラウンド先取に設定することで、ランク・マッチより戦略性に富んだゲームプレイを楽しめます。

スタジアム開発チームも遊んでいます

じつを言うと、上記のような高度なカスタマイズ性が生まれたのは、実現可能な案をできるだけ採用し、雪だるま式に設定項目が増えていった結果に過ぎません。私たちも自身も、スタジアム版カスタム・ゲームのオプションを増やしたいとかねてから願ってはいましたが、まさかここまで大規模なものになるとは予想していませんでした。

こうした項目の1つひとつを入念にチェックしてくれたQA(品質保証)チームには感謝の一言です。今回カスタマイズ機能を大量に導入できたのもすべて、QAチームがシステムの欠陥を突き、バグを見つけ、システムの限界を見極めてくれたおかげです。開発中には「20ラウンド先取」なんて設定も取り入れていましたが、QAチームの検証もあり、この設定がいかに退屈かも理解できました。

私たち「オーバーウォッチ」開発チームのメンバーの多くは子育て世代で、何時間もスタジアムをプレイする余裕を持っていません。ですが、今回の設定項目を導入したことで、土曜の夜に少しだけ友人と簡略化したスタジアムプレイする、なんてこともできるようになりました。カスタム・ゲームなので、後ろにいる子供が何かしでかしてもすぐにマッチをポーズでき、とても便利です。日ごろ宿題や仕事に追われている方、最近はインドアよりもアウトドアでのんびり過ごすことにハマっているという方は、短時間でより深く楽しめるようになったカスタム・ゲーム版スタジアムがうってつけかもしれません。

もちろん、単にカジュアルに楽しめるだけでなく、ドラフトとヒーローBANをオンにすれば、ハイレベルなスタジアムのロビーを手軽に設定できるので、観戦者枠を設定にしたうえで独自の大会を企画する、なんてことも可能です。また、カスタム・ゲームの設定が得意な方であれば、キャッシュの獲得額やアーマリー・フェイズの時間などをギリギリまで削って、極限のチャレンジを楽しめるでしょう。

私たちも開発中から「プレイヤーのみんなは一体どんなすごいカスタム・ゲームを生み出すだろう」としょっちゅう想像していたので、新たな設定項目が導入された今、コミュニティの創意工夫の成果を楽しみにしています。皆さんもぜひ、お気に入りのカスタム・ゲームや自慢のルールをご紹介くださいね。ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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