1週間を振り返る:より親しみやすいエイムアシストを目指して

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1週間を振り返る:より親しみやすいエイムアシストを目指して

皆さん、こんにちは!シーズン20の開幕がついに来週まで迫ってきました。新シーズンというと、新ヒーローや新報酬などがその目玉として注目されがちですが、じつはUIからエンジニアリング関連に至る「OW2」のあらゆる要素が、開発チームの努力もあり、絶え間なくアップデート&ブラッシュアップされています。

今回のシーズン20もその例外ではなく、コンソール版向けのエイムアシストの新調整とそれに関連する追加の設定項目が、その他アップデートとあわせて導入されます。今回の記事では、そんなエイムアシストのリワークに関する詳細を「OW2」のシステム・デベロッパーとゲームプレイ・エンジニアから得た情報を交えつつご紹介していきます。コンソール版のポテンシャルを最大限に引き出すうえでカギとなる高度設定にも触れていきますので、コントローラーで日ごろ「OW2」をやり込んでいる方は特に注目です。

エイムアシストと設定のいろは

エイムアシストの調節機能について詳しく触れる前に、まずエイムアシストの仕組みについてご紹介しましょう。マッチ中に登場する各ヒーローには、エイムアシスト用の「ウィンドウ」(下の画像内で黄色にハイライトされたエリア)が、そしてプレイヤーの照準には、「エイムアシスト・バブル」とも呼ばれる別のウィンドウ(画像内で青色にハイライトされたエリア)が設けられています。エイムアシスト・バブルを大きくすれば、2つのウィンドウが干渉する範囲が大きくなるので、エイムアシストが早い段階で働きます。この基本を応用して、エイムアシスト・バブルに関連する設定を細かに調節すれば、エイムアシストの効きを自在にコントロールできるというわけです。

windowscrop.png

一般的なコンソール・プレイヤー、特にフレンドとワイワイ「OW2」を楽しんでいる方は、このエイムアシストに関する設定をいじらなくても、特に困ることはありません。ですが、ライバル・プレイでさらなる高みを目指す場合は、以下にご紹介するエイムアシストの詳細設定が、もしかしたらさらなるスキル・アップに繋がるかもしれません。

existingsettings.png

エイムアシスト関連の設定(シーズン20で導入予定の新項目を含む)には、コントローラーの詳細設定からアクセスできます。以下にその代表的な項目を取り上げてみました。

  • エイム・アシスト強度:文字どおり、ターゲットに対するエイムアシストの強さを調節できます。この値を強くすれば、サイトをターゲット付近へと移動させた際に照準がスローになり、画面の動きにつっかかったような感触が加わります。この設定の対象には、左右上下だけでなく回転軸(ターン)の動きも含まれます。
  • エイム・アシスト ウィンドウ・サイズ:先述のエイムアシスト・バブル(プレイヤー側のウィンドウ)の大きさを調節でき、ウィンドウを広げるほど、アシストの範囲も大きくなります。なおシーズン20では、この設定のデフォルトが100%から60%に変わります。
  • エイム・アシスト イーズ・イン:プレイヤー側のウィンドウとターゲット側のウィンドウがはじめて干渉した際、エイムアシストの効きを徐々に効かせるのが「イーズ・イン」(ease-in)です。100にすればイーズ・インが大きく働き、干渉直後のエイムアシストの強度は最小限に収まりますが、逆に0にすれば、干渉時からいきなりエイムアシストを最大限に効かせられます。
    • シーズン20を機に、このイーズ・インをプレイスタイル(投射物系、ヒットスキャン系、近接攻撃系)別に設定できるようになります。エイムアシストへの依存性が低い近接攻撃系のイーズ・インを強めにする一方で、投射物系のは弱めてアシストをしっかりと効かせる…といった調整が可能です。
    • もちろん、ヒーロー別オプションを利用すれば、プレイスタイルという大きなくくりではなく、ヒーローひとりひとりのイーズ・インを設定できます。
  • エイム・スムージング:コントローラーの入力を"馴らす"うえで重要になるのが、この「スムージング」です。スムージングを強めれば、スティックや方向キーの入力に対する感度が穏やかになるので、照準の微細な調整が求められる遠距離射撃の精度が高まります。ただし、照準を大きくずらせなくなることも意味するので、スムージングが強いほど、ターゲットが接近した際に照準を合わせづらくなります。
  • エイム・イーズイン:入力感度のカーブを調節できます。こちらはコントローラーの設定に精通したスペシャリスト向けなうえ、調節しなくても特に問題ないので、この項目について詳しく知らない場合は無視して構いません。

エイムアシストへの新たな調整

シーズン20では大小問わず、エイムアシストにまつわるさまざまな調整が加わります。その中でも特に大きなものがエイムアシストのベース・レベルでの調整です。ターゲットとの距離にもよりますが、今後はエイムアシストの効きが従来よりも6%から8%強くなります。「OW」シリーズは、他のFPSタイトルと比べて従来からエイムアシストが弱め(開発チーム・エンジニア談)とされているので、「OW」初心者やカジュアル・プレイヤー向けにこの調整を加えつつ、「OW」に慣れている方のためにエイムアシストの新たな設定項目を設けることで、さまざまなプレイヤー層がこのゲームをもっと楽しめるようになればと考えています。また「OW2」のゲームプレイのテンポは、初代のものよりも早めです。今回のエイムアシストの強化は、こうした状況にも好適といえるでしょう。

friendlyaimsettingscrop.png

サポートのエイムアシストは、シーズン20で特に強化されます。たとえば、全回復した味方へのエイムを回避するうえで便利な新設定項目の「エイム・アシスト・ライフしきい値」を調節すれば、その設定値を下回るライフしかない味方のみにエイムアシストが機能するようになります(デフォルトは99%)。味方に対するエイム・アシスト強度のデフォルト値も100%へと変わるので、ジュノやイラリーなどのエイム主体のサポートヒーローの扱いやすさが追加設定なしで向上するはずです。

また新シーズンでは回転速度、つまりヒーローがターンする速さを4つのスライダーで大幅に変更できるようになります。クイック・ターンや頻繁なターゲット変更が求められるキャスディやハザード、ウィンストンはその特性上、コンソール版でのパフォーマンスが以前から低めですが、回転速度を個別に調節すれば、これらヒーローのポテンシャルをコントローラーでもさらに引き出せるでしょう。

turnsettingscrop.png

コンソール版をプレイするすべての人に

「OW2」のメカニズムに詳しくない方は、この記事を読んで「今回の変更で結局何が変わるんだ」と混乱しまったかと思いますが、ご安心ください。このシーズン20の変更でエイムがこれまで以上に簡単になるということだけは、開発チームを代表してお伝えしておきます。私たち開発チームは、膨大な回数の社内テストの末に得られたフィードバックを参考に、上記の新デフォルト設定値を考案しました。オプションでスライダーをずらす手間をかけずとも、新シーズンを機に「OW2」のプレイ環境がもっと快適になるはずです。

私たちはコンソール版を楽しむすべての人のプレイ環境を改善できればと考えています。今回の調整も元を辿れば、これまでコンソール版のプレイヤーから寄せられてきたリクエスト、懸念、否定的な意見に基づいたものです。

コンソール版のコミュニティからは「敵をトラッキングしづらい」という声がこれまで挙がっていましたが、新シーズンでは、照準がターゲットやそれ以外の敵/味方へと不自然に引き込まれてしまうがことが少なくなるので、より直感的にエイムできることでしょう。「ウィンストンの挙動を何とかしたかった」というコアな方も、エイムの設定にそこまでこだわっていなかった方も、シーズン20の新たなエイムアシストにご期待ください。

シーズン20の開幕は12月10日です。それでは、新シーズンでまたお会いしましょう!

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