ディレクターの視点:イベント旅行記と「OW」の未来

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ディレクターの視点:イベント旅行記と「OW」の未来

皆さんこんにちは、アーロンです。先週ついに「OW2」史上最大級の新シーズン「スタジアム:クイック・プレイ」が開幕しました!先日公開した「開発者アップデート」(英語版)の冒頭数分を見るだけでも、導入した新コンテンツとアップデートがいかに大規模かお分かりいただけるかと思います。

注目点は新ヒーローの正式デビューやスタジアムの大規模アップデート、新プログレッション・システムなど沢山ありますが、忘れてはならないのが、バスケットボール界のスーパースターにして「OW」のグランドマスター・プレイヤー、ルカ・ドンチッチ選手とのコラボ・イベントでしょう。最大77個ものトレジャー・ボックスが手に入るチャレンジと、ドンチッチ選手のオリジナル・ビルドをただいま配信しているので、これからシーズン18を遊ぶ方はぜひ、こちらのイベントもチェックしてみてくださいね。

さて、バスケットボールで思い出しましたが、私たち「OW」チームは、このシーズン18という一大アップデートを世界規模でお披露目するべく、今回アメリカ国外へと"トラベリング"しました(バスケの反則技と絡めましたが、ちゃんとした(+楽しい)出張旅行ですのであしからず)。今回私たちが旅した地域は2か所。私はドイツの一大ゲーム見本市「gamescom」へと、同じくディレクターのアレック・ドーソンはその他開発メンバーを引き連れて中国、成都で開催されたウーヤンのデビュー記念イベントへと向かいました。今回の「ディレクターの視点」では、私とアレックの2人が、この旅行で得た知見を中心にお話ししていきたいと思います。

アレックの旅行記

ここから私、アレックが成都でのウーヤンのイベントについてご紹介しましょう。ケニーやジョシー、ダリルを含む「OW」チームの同僚と行った今回の旅行は、最高の一言でした。ジャイアントパンダ繁殖研究基地への訪問、青城山でのお茶、おいしい四川料理の数々などなど…いい思い出を挙げるとキリがありませんが、1つに絞るなら、やはりイベントでの現地「OW」ファンとの交流に尽きます。

旅行の最終日に行われたこのウーヤン・デビュー記念イベントは、中国を代表する「OW」eスポーツ選手、JinMuさんとのショー・マッチ、ショート・プレゼン、プレイヤーとの交流会で構成された大規模なコミュニティ・イベントです。交流会では熱心な現地の「OW」ファンと約4時間も会話でき、私たちもとても嬉しかったです。ファンの中には、自分のランクをあしらったネックレスを付けている方や、「OW」で出会い結婚したというカップルも…!こうした方たちとの会話を通じて、私も「オーバーウォッチ」というシリーズが持つ影響力の大きさを改めて感じることができました。この感覚は、BlizzConで得られるものと同じ類かもしれません。いち開発者として、このイベントを通じてモチベーションがより一層高まりました。この昂ぶりは、今後もしばらく続きそうです。

Wuyang Visit.png

また、このイベントでは「オーバーウォッチ」シリーズがいかに国際色豊かなコミュニティに支えられているかを再認識できました。プレイの仕方、好みのヒーロー、ゲームに関する懸念点…これらはすべて地域によって異なり、今回の旅行を経た今、私たちもこの特色とその重要性をあらためて噛みしめています。このゲームを進化させていくうえで、世界各地のプレイヤーを1つの集団として捉えることはできません。地域、ランク、プレイするモード(たとえば「ミステリー・ヒーロー」を専門的に楽しむプレイヤーもいます)など、これらの違いから派生して生まれた独自の問題に1つずつ対処していくことが重要です。それゆえ、特定の地域限定のテストやイベントを行い、成果に応じてそのコンテンツの配信地域を世界全体へと広げるということも、今後あるかもしれません。

私たちとしては、そうした地域限定テストやイベントの数を増やしていけたらと思っています。実施するイベント自体も今回のミーティング的なものに限らず、皆さん一人ひとりと中身の詰まった会話を交わせるようなディスカッション系のものも積極的に実施するつもりです。もし今後、こうしたイベントやライブ配信で私たちを見かけたときは、ぜひ積極的に声をかけてくださいね。皆さんからの質問はいつだって大歓迎です!それでは、私はこれにて。アーロンにバトンを渡します。

アーロンより今後に向けて

アレックの体験談、いかがだったでしょうか?私にとっても、gamescomのような大イベントでのひと時は特別です。ゲームという世界そのものへの熱意を感じられるのはもちろんのこと、多くの「OW」ファンと出会えますからね。今回のgamescomでお会いしたファンの中には、去年ストックホルムで開催された「OWCS World Finals」の会場にも行ったという熱心な方もいらっしゃいました(ローズさん、この記事を見てますか?そして会場でお会いした一部の皆さん、ご挨拶した際にきちんとお礼を言えず、ごめんなさい!この場を借りて感謝の意を伝えさせてください)。

これは「OW」のコミュニティ全体を通して見ても同様ですが、今回のドイツと中国のイベントでは、今回の新シーズンだけでなく、このゲームの未来、つまり私たちがいま取っている方向性に関する期待の声も多く聞けました。

今回のシーズン18も単なる"ビッグ・ウェーブ"でなく、「OW2」全体の進化を目的としています。皆さんも、私たちがこれまでに導入した新コンテンツとアップデートのタイミングをよく見ると、私たちの傾向が掴めるかと思います。私たちは今年の最初にパークとスタジアムを導入し、半年経った今、それらのアップグレードと、プログレッションやライバル・プレイのリニューアルを実施しました。こうしたアップデートは、ゲームの新たな方向性を決定づける大型コンテンツを年の初めに配信し、その後中期にブラッシュアップし、ゲーム全体をさらに進化させるという全体的な戦略に基づいて行っています。

私たちはこの戦略を去年から取り始めており、その年の初めのシーズン9では、パッシブ回復の実装を含むゲームプレイの大規模な変更や、ライバル・プレイの新システムを試験的に導入しました。

とはいえ、コア・ゲーム・モード関連の変更は、皆さんの関心を薄れさせる要因にもなりかねません。この時は今まで前例のない戦略だったこともあり、例年的に実施するかまでは決断していませんでしたが、幸いにもこの大変更が好評だったため、今年の初め(シーズン15)にも「パークの導入」という形でコア・ゲーム・モードに新たな大変更を加える運びになりました。これまで、いささか"守り"に入ったアップデートを重ねていた私たちですが、それまでのゲームプレイを大きく変えるような新コンテンツをどんどん配信することで、コミュニティ全体の「OW」の未来に対する期待も高まる傾向にあるということがわかった今、大型アップデートを積極的に導入できる未来に、皆さんと同じく心躍らせています。

シリーズ10周年という節目を迎える来年でも「これまでの常識を覆すようなゲームプレイの大変更や新要素を初旬に導入する」、「中旬で、年初に導入した大変更や新要素をさらに掘り下げるとともに、既存のゲームプレイ要素のブラッシュアップに努める」という、現在と同じような方針を展開する予定です。また、初旬の大型新コンテンツとアップデートに関して言えば、年を追うごとにそのスケールも大きくできればと考えています。

今後数か月の間に、このゲームの今後――変化度、興奮度ともに高い、"攻め"の「オーバーウォッチ」――を垣間見ることができるでしょう。

私たちもこの未来をお届けできる日を楽しみにするとともに、皆さんの期待を上回るような内容をお届けできるよう、日々邁進していきます。これからの展開にどうぞご期待ください。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。これからも、ともに素晴らしいゲームを作っていきましょう。

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