1週間を振り返る:新システム「プログレッション2.0」

シェア0コメント
1週間を振り返る:新システム「プログレッション2.0」

皆さん、こんにちは!いよいよシーズン18が始まるということで、私たちゲーム・デザイン・チームも「プログレッション2.0」の実装を非常に楽しみにしています。

私たちが長らく情熱を注いできたプロジェクトの1つがヒーロー・プログレッションの改善です。新規プレイヤーか古参プレイヤーかを問わず、誰にとってもわかりやすく魅力的なシステムにすることを目指して、これまで開発に励んできました。私たちがこのシステムのブラッシュアップにかけた期間は約6か月間。ようやくチームの成果を皆さんに体験してもらえると思うと嬉しい限りです。今回の記事では、この新システムの内容について詳しくお話しします。

新登場!「プログレッション2.0」

皆さんが好きなヒーローに捧げた時間をアピールしたい気持ちは、フィードバックとデータ分析を通して私たちにもしっかりと伝わっています。

古参の方は今も覚えているかもしれませんが、前作では総プレイ時間をアピールできる進捗システムを導入していました。そしてその後「OW2」になり、ヒーローごとの進捗度をアピールしたいというコミュニティからの声を反映して、新たなプログレッション・システムを導入しました。今のシステムは確かに方向性の面で言えば間違っていなかったのですが、その一方で、内容が必要以上に複雑すぎて、皆さんに響かないという課題もありました。今のプログレッションのままでも構わないといえば構わない。でも、作るなら皆さんにもっと喜んでもらえるシステムを作りたい――。

そんな私たちの思いを形にしたのが、今回の「プログレッション2.0」です。システム・デザイン・チームからアート・チームに至るTeam 4(「オーバーウォッチ」開発チーム)全体が一丸となって完成させたこの新システムには、「仕組みがもっとシンプル」、「レベルアップの報酬がより豪華」、「一新したビジュアル」、「進捗を追いやすい」という特徴があります。

Prog2-Ascended-States.png

新たなプログレッション・システムでは、ヒーローごとの進捗レベルを20上げる(*)ごとに、新たなポートレート用のフレーム「レベル・フレーム」を獲得できます。このフレームは、該当のヒーローを選択・プレイしている間、ヒーロー選択画面と敵チームのキル・カメラに自動で表示されます(*レベルアップの方法は「OW2」のリリース時から変わらず、カスタム・ゲームを除く任意のモードでプレイを重ねることで達成可能です)。

レベル・フレームのデザインは最初シンプルですが、ヒーローをレベルアップさせていくと地割れのようなエフェクトが付きます。レベル60に到達すると、エフェクトがさらに華やかになり、自分が好きなヒーローに費やした時間と努力、熟練度を勲章のようにアピールできます。

prog2_heroselect.jpg

レベル・フレームには主に2つのメリットがあります。1つ目は、「一番プレイしているヒーローとその経験値を手軽にアピールできる」という点。そして2つ目は、「短いヒーロー選択時間内で、ベストなチーム構成を考えるうえで役立つ」という点です。

ちなみに、レベルアップで獲得できるのはレベル・フレームだけでありません。次のフレームを獲得するまでの間、レベルアップを重ねることで、もう1つのビジュアル要素「バッジ」が変わっていきます。覚えている方もいるかもしれませんが、ここでのバッジは「戦績」画面に付いていた、あのバッジです。今回のリニューアルにあわせて、バッジを識別しやすい配色で進捗度別に塗分けることにしました。地味なグレーから最終的に華やかなゴールドへと変わっていくため、レベル・フレームだけではわからない経験値の細かな蓄積を他のプレイヤーに大きくアピールすることができます。バッジの表示場所は、ヒーロー選択画面のポートレートの下部です。

Prog2_Hero_Badges.png

画面はよりわかりやすく、報酬もより豪華に

「新しいフレームとバッジもいいけど、レベルアップの報酬はどうなの?」と気になっている方も多いと思います。報酬面の改善はプログレッションにおける重要課題の1つ。そのため、私たちは報酬の内容を再構成するにあたり、進捗と獲得した報酬が一目でわかるUIを開発しました。

以前、レベルアップで獲得できる報酬はカスタマイズ・アイテムの一覧にリスト・アップされるだけだったので、せっかくアイコンの報酬を手に入れたとしても膨大なアイコンが表示されるリストに埋もれてしまうのが常でした。ですがプログレッション2.0では、ヒーローの3Dモデル、進捗トラッカー、報酬リストで構成された専用画面がヒーローごとに設けられるので、プレイの進捗と報酬の情報を簡単かつ同時に確認することができます。

prog2_careerprofile.jpg

レベルアップで得られる報酬はヒーロー専用アイテムだけでありません。特定のレベルに到達することで、エピックやレジェンダリーのトレジャー・ボックスを獲得できます。またプログレッション2.0の画面には、獲得したネームカードや称号などの報酬をワンクリックで装備できるようするなどの工夫も凝らされているので、「レベルアップで手に入れたアイコンを装備しようにも、パチマリのばかりが表示されて見つからない」という事態は今後なくなることでしょう。

ちなみに、到達済みのレベルに紐づいている新報酬はすべて、プログレッション2.0への移行と同時にアンロックされます。たとえば、すでにバティストでレベル50にまで到達している場合、プログレッション2.0のレベル50までの報酬――バティストのレベル・フレーム、バッジ、専用カスタマイズ・アイテム、トレジャー・ボックスを含むすべて――を新システムへの移行と同時に手に入れることができます。このレベルの引き継ぎはすべてのヒーローに適用されるため、多くのヒーローに時間を費やしているほど、報酬を山のように受け取ることが可能です。

カスタマイズ・アイテムをより身近に

さて、これまでプログレッション2.0がいかに古参プレイヤーにとって魅力的かを語ってきましたが、この新システムは、最近になって「OW2」を始めた方や、未体験のヒーローにトライしようとしている方をそれ以上に考慮して作られています。こうした方は、使うヒーローの可愛いスキンや面白いプレイヤー・アイコンを十分に持っていないもの。リスポーン・ルームで周りが華やかなスキンに身を包む中、自分だけパッとしないスキン…これでは、せっかくの「OW2」の面白みも削がれてしまいます。

そこでプログレッション2.0では、「OW2」そのものや新たなヒーローを試そうとしている方への歓迎の気持ちとして、ヒーロー専用カスタマイズ・アイテムとオーバーウォッチ・クレジットを最初の20レベルでゲットできるようにしています。レベル20までは経験値が溜まりやすくなっている(*)ので、比較的早い段階でヒーローのカスタマイズ・アイテムをある程度揃えることが可能です(*データ好きの方のために補足すると、経験値の溜まりやすさはレベル20以降同一になり、どんなに高レベルになろうと一定のプレイ時間でレベルアップします)。

この施策に伴い、プログレッション2.0でアンロック可能なカスタマイズ・アイテムは、ヒーロー・ギャラリーから削除され、クレジットで購入できなくなります。これはアイテムをレベルアップで簡単に入手できるようになることを受けての措置ですが、すでに該当のアイテムをクレジットで購入したという方はご安心ください。購入済みアイテムのコストに応じたオーバーウォッチ・クレジットがシーズン18のリリース直前に無償で付与されます。現在気になっているアイテムの購入資金にぜひご活用ください。

高ランク帯への影響について

もちろん、変化には不安がつきものです。特に「OW2」で経験を重ね、スキルを磨いている方ほど、新たなシステムへと移行することでゲームプレイに悪影響が出るのではと懸念を抱くことでしょう。

ライバル・プレイでは、誰がトップ・プレイヤーであるかは戦略上重要な情報です。そのため、プレイヤーカードとレベル・フレームは、マッチ開始後、時間が十分に経過するまで表示しないようにするつもりです。この措置は、マッチ開始後10~15秒経過するまで自分のヒーローを相手チームから隠せる、例のカウンター・ピック対策と同じシステムのもと処理されるため、敵をキルするか、逆にキルされるまではプレイヤー・カード(*)の全貌は公開されません(*敵のプレイヤーカードはキル・カメラの横に表示されますが、任意で非表示にすることもできます)。

prog2_deathcam.png

一方で、味方のプレイヤーカードの全貌は、ヒーロー選択フェーズの開始時点から確認できます。配信モード(*)をオンにすると、プレイヤーカードと使用率の高いヒーローの一覧は非表示になりますが、配信者やクリエイターが特定のヒーローのピックに囚われないよう、レベル・フレームの表示は維持するつもりです(*この機能は、任意のモードで750勝する「不屈のヒーロー」のチャレンジをクリアするとアンロックされます)。

以上、新システム「プログレッション2.0」のご紹介でした。皆さんがお気に入りのヒーローのプログレッションをどこまで極められるのか、私たちも見るのが楽しみです。ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

0コメント