ヴェンデッタ
イタリア裏社会のエリートという出自を持つ、コロッセオのチャンピオン、ヴェンデッタ。手を付けられないほどの激昂ぶりと容赦なき戦いぶりで知られているが、心に秘めた野心はさらに大きく、計り知れず。父が築いた帝国を取り戻すためなら、どんな苦難も、犠牲もいとわない。
ダメージ
イタリア、ローマ
2月15日 (年齢: 29)
アビリティ
パラティーノ・ファング
硬質光の刀身を持つ大剣。連続入力することで、横薙ぎに斬りつけた後に強力な縦斬りを繰り出す
ウォーディング・スタンス
剣を盾にして前方から受けるダメージを軽減し、近接攻撃をはじく。ダメージをブロックするとエネルギーを消費する
ワールウィンド
前方に突進し、回転斬りを繰り出す
ソアリング・スライス
進行方向に剣を投げ、投げた剣に向かって飛翔する
ブレード・ウェーブ
〈ウォーディング・スタンス〉使用中、エネルギーを消費して、広範囲に効果のある一閃を放つ
サンダリング・ブレード
正面にいるすべての敵に対して、防御のほとんどを切り裂いて大ダメージを与える
デフォルトのPCキーの割り当てはゲーム内で変更できます。
ストーリー
タロンの幹部、アントニオの娘として生まれたマルツィア・バルタロッティ。ブラックウォッチによるアントニオの暗殺を機に、自身が受け継ぐはずだった権力と富を他のタロン幹部に奪われると、彼女はローマにてヒールのグラディエーターに転身。「ヴェンデッタ」の通り名で大成功を収め、コロッセオのチャンピオンとして名を馳せるにまで至る。だが、これも冷酷で狡猾、成功のためならば手段を択ばないヴェンデッタにとってはただの"前座"――壮大な計画の一部に過ぎなかった。コロッセオの内外で強力なコネクションを築いた彼女の真の目的は、父の帝国の奪還、そしてタロンがかつて誇った強大な組織力の復活。名実ともにふたたび権力者となった彼女にタロンが目を留めた今、マルツィアの復讐劇がついに幕を開ける…。
マルツィアはかつて裏社会での将来を約束された令嬢だった。武器商人、タロン幹部として暗躍する父、アントニオ・バルタロッティが築き上げた帝国に幼い頃から身を置いてきた彼女は、成長とともに権力者の娘として誇りと野望を育んだ。現在の気性の荒さは幼少期からすでに表れており、気の合う友人はほぼ皆無。幼い頃に母を亡くしていたこともあり、父の決断が自分の人生に及ぼした影響について激しく対立することもしばしばだった。自尊心に溺れる父がやがて驕りで身を堕とし、彼女自身の人生を打ち壊すのは時間の問題――そんな恐れを抱いていたマルツィアはやがて父の帝国を受け継ぐために必要な知識を自らすすんで蓄え、将来に備えた。
そして不幸にも、彼女の懸念はブラックウォッチによる父の暗殺という最悪の形で現実となる。父がこの世から消え、彼の所業が世間に明るみになった以上、マルツィアの居場所はタロンにもはや存在しない。暗殺からほどなくして、彼女が受け継ぐはずだった父の財産は彼の右腕であったアウグスト・ヴィアリが掌握。タロン評議会の座の継承もドゥームフィストによって拒否された。父が築いた帝国は本来であれば自分のものであるはず。それを我が物顔で奪い取るというのなら、力で奪い返すしかない――。彼女は裏社会から逃れ、復活と復讐を誓った。
己の強さを証明するべくマルツィアが足を踏み入れたのは、グラディエーターの世界だった。グラディエーターは発祥の地であるイタリアにおいて、クライシス後から一大エンターテインメントとして名を馳せており、ここでの成功はイタリアでの成功を意味していた。イタリア全土に自分の実力を思い知らせ、その力で人々から恐れられ敬われる存在になるために――。コロッセオの内外を問わず、敵をねじ伏せ支配するという壮大な野心を胸に、彼女は歩み始めた。
そのしぶとさと天性の才能、そして冷酷さが、彼女を「ヴェンデッタ」という存在に変えた。コロッセオではありとあらゆる戦いに執念深く挑み、毎回勝利をつかみ取った。戦いの外では巨万の富を蓄え、イタリア中の権力者とコネクションを構築。ついにはコロッセオのチャンピオンの称号を手にし、ラ・ルーパ・デッラ・リトルシオーネ――「復讐の狼」として、イタリア全土にその名を轟かせたのだった。
コロッセオでスポンサーを見つけるということは、"ビジネス"のパートナーシップ締結に等しい。名声を手に入れ、やがて上流階級で横行するグラディエーターの賭け試合、八百長の片棒を担ぐことになったマルツィアは、その過程で得た情報を利用して、ヨーロッパ中の権力者たちを脅迫。彼らを自身の手中に収めた。彼女の不屈の精神に感銘を受けた多くの新人グラディエーターたちが、揺るぎない忠誠心とともにマルツィアの元に集った。
こうして強大な権力を持つに至ったマルツィアだったが、彼女の目的は決して変わっていなかった。かねてから抱いていたタロン掌握の野望は常に――ヴィアリが同組織を衰退させ、ドゥームフィストが世界掌握のチャンスを活かしきれずに手をこまねいている間も――彼女の胸の内で燃え続けていた。やがてマルツィアは入念な計画の末、アントニオの遺産の一部をタロンから奪還。同時にタロン評議会のメンバー1人を処刑する。どちらも自身の野心が消えていないことをアピールするために、彼女がタロンに仕掛けたパフォーマンスだった。
マルツィアの目論見どおり、タロン評議会はいま彼女の影響力に関する噂で持ちきりだ。すべては己の帝国を築くため――マルツィアの権力への飽くなき追及は今も留まることを知らない。タロンだけでなく、世界全体が"復讐の狼"に慄くのは、もはや時間の問題と言えるだろう。