ライフウィーバー
植物と硬質光を融合させた新技術「バイオライト」を発明した天才科学者は、世界を癒やすことを夢見ている。
サポート
アトランティック・アーコロジー
4月28日 (年齢: 31)
アビリティ
ヒーリング・ブロッサム
長押しでチャージし、離すとターゲットの味方を回復する。 使用していない間も、通常より低いチャージ率で自動的に溜まっていく
ソーン・ボレー
拡散する投射物を高速で発射する
ペタル・プラットフォーム
乗ると上昇する足場を投げる。足場の高さは降りると元に戻る
若返りの風
進んでいる方向にダッシュして自身のライフを少し回復する
ライフグリップ
味方1人を引き寄せる。引き寄せられている間、味方は敵の攻撃から守られる
命の樹
味方を回復する樹を植える。回復は最初に即座に適用され、その後一定間隔で回復効果が繰り返される
デフォルトのPCキーの割り当てはゲーム内で変更できます。
ストーリー
芸術家、活動家、発明家という顔を持つライフウィーバーは、生命を宿す物質を発明する。その物質によって、傷を癒やし、病を治し、いつの日かこの星を救うことを夢見ているが…ヴィシュカー・コーポレーションの追っ手がライフウィーバーの背後に迫る。
ニラン・プルクサマニーはタイのチェンマイで生まれた。裕福な家庭の真ん中の子として育ち、両親からは大きな期待がかけられていた。幼い頃から、ニランは両親が敷いたレールの上を歩むことに抵抗を感じていた。ニランは屋敷の広大な庭を散策し、家族に仕える庭師たちと一緒に植木の手入れをすることを好んだ。
両親は金にものを言わせてニランを難関学校に通わせたが、ニランの若き才能は、そうした枠に収まるものではなかった。教師たちはいつもニランが課題を間違えていると叱ったが、それは解法があまりにも緻密だったり、革新的だったりしたためで、この頃から豊かな才能の片鱗をのぞかせていたのだ。ニランに身の振り方を覚えさせようと躍起になった両親は、名門のヴィシュカー・アーキテック・アカデミーに入学させる。
ニランはヴィシュカーが「完璧」と呼ぶ、杓子定規で人工的な美しさに対して、すぐに嫌気がさしてしまった。他の生徒たちからは敬遠されたが、ルームメイトであるサティヤ・ヴァスワニ、のちにシンメトラと呼ばれる生徒だけは別だった。じきに2人は大親友となる。意見が衝突することもしばしばだったが、お互いに尊敬しあう仲だったのだ。
成長したニランは、アカデミーの長期休暇に両親の財産を利用して、真に情熱を注ぐもの――大自然について学ぶための旅に出る。その道中で目の当たりにしたのは、豊かさという完璧な殻の外にある、混沌とした世界のありさまだった。世界中で助けを必要としている人々がいる。病、怪我、その他多くの苦しみが人々にのしかかっていた。次第に、ニランはこの苦難を解決したいと思うようになる。
アカデミーの資源と両親の影響力を糧に、ニランは世界を癒やすため独自のプロジェクトに着手した。
ニランは研究の最中、故人となったヴィシュカーの創業者が、硬質光を無償で世界に提供することを望んでいたと知る。それは、ヴィシュカーが技術を独占する前の時代の話だった。先人の抱いた理想と、植物学への情熱を胸に、ニランはついに画期的な発明を成し遂げる。硬質光が無生物を作り出すのに対して、ニランの発明した不安定な「バイオライト」は有機物を作り出し、重い傷さえも瞬時に癒やすことができた。
残念ながら、それは受難の始まりでもあった。
先人の描いた夢にならって、ニランはバイオライトの技術を無償で公開しようと考える。ところがヴィシュカーはこれに反対し、発明の独占権を主張した。アカデミーの要請と、サティヤ・ヴァスワニの助言を振り切り、ニランは生まれたばかりの技術を手にアカデミーから飛び出した。両親は仕送りを止め、故郷に戻って技術を譲り渡し、ヴィシュカーと和解するように言い聞かせた。
孤立無援で追われる身となったニランは、大西洋に浮かぶ人工都市アトランティック・アーコロジーへと向かう。そこは、自立構造と自給自足を実現し、地球上のどんな法律の手も届かない、科学とエコロジーの楽園だった。ライフウィーバーはここを拠点にバイオライトの安定化と洗練に日夜はげんでいる。世界と自然の新たな絆を結び、困難の中にある人々を助けるために。